IoTソリューションとは?実際の活用シーンと事例

Pocket

さまざまなモノがインターネットで繋がる「IoT」。
近年は、IoTをビジネスシーンで活用している企業も増えています。
本記事では、IoTの活用シーンがわかる、具体的な6つの事例をご紹介します。

IoTソリューションとは?

IoTソリューションとは、企業などが抱える問題・課題をIoT(Internet of Things)の機器や仕組みを活用して解決することを指します。

IoTでは、「モノの情報」をセンサーや機器のログ情報などから取得してインターネットを通じてやりとりし、遠隔で動作を制御・監視することができます。IoTソリューションでは、このような働きを利用してこれまで人がおこなっていた作業を自動化したり、遠隔操作できるようにしたりという形で利便性を向上させた事例が主流です。

IoTソリューションの活用事例 6選

それでは、IoTソリューションの具体的な活用シーンとして、6つの事例をご紹介します。

「オフィス」のエネルギーコスト削減・環境改善

オフィスでの活用例としては、主に以下のような活用シーンが挙げられます。

空調・照明を最適化してコストダウンする
オフィスの電力消費の約72%は空調・照明による電力消費といわれています。
昨今では、リモートワーク化が進んだことで誰も使用していないのに空調・照明がOnになっているエリアやスペースも増えているのではないでしょうか。

そこで、天井に設置したセンサーで環境情報(室温・照度)や人の動向状況をデータとして取得して、AIで空調・照明を自動調節する仕組みを導入すると、劇的な消費電力削減効果が得られます。

具体的なコスト削減効果については、当社製品による事例がございますのでこちらもご覧ください。

最適な室温・照度に自動設定する
上記と同じ仕組みを活用して、空調・照明を場所・時間帯・人の利用状況などに合わせて最適な状態に自動調節すれば、コスト削減だけでなく、オフィスで働く人の環境改善にも役立ちます。 

会議室やトイレの利用状況が、離れた席のPCからでもリアルタイムに確認できる
入退室を検知するセンサーで、いつでも最新の空き状況を確認できるようにできます。

セキュリティやコンプライアンスの強化をおこなう
書類を保管しているキャビネットにセンサーを取り付けたり、入退室をカメラで撮影したりといった仕組みを導入することで、オフィス・会議室・工場などへの入退室と備品・機密書類の持ち出しなどを、遠隔地から監視できるようになります。

「災害発生時」の情報収集を迅速化

自然災害が発生した際、被害を最小限に抑えるために重要なのは、災害現場の状況をいちはやく把握することです。大きな地震などのように広範囲にわたって被害が発生している場合には、地域によって必要な対応・緊急度も異なるため、複数拠点の状況をリアルタイムに収集できる仕組みが欠かせません。

この課題のソリューションとして、災害現場で撮影された映像を素早く収集できるIoTシステムの構築が一例に挙げられます。

具体的には、災害時に出動するヘリコプターや中継車などに搭載した機器で、撮影された映像をエンコード(圧縮・変換)して衛生へ送信し、衛星回線を通じて離れた拠点へ素早く送信します。

こうすることで、受信した映像からリアルタイムで災害現場のモニタリングをおこなえたり、映像をストレージへストックして後から再確認したりできるようになります。

この仕組みについて、詳しくは以下の記事で解説しています。

増える自然災害!災害状況をリアルタイムに伝えるIoT活用事例
内閣府が発表している防災情報によると、世界的に近年の自然災害の発生数は増加傾向にあります。災害対策・対応についてもより迅速で且つ効率的なものが求められる現在、革新的な発展を続けているIoTテクノロジーも、災害現場の様々な場面で導入され活躍しています。本記事では、IoTが災害の現場で活躍している1つの事例として、災害状況の映像を収集・発信するIoTシステムの構成についてご紹介します。

「クリーンスペース」の実現を自動化

また、昨今では新型コロナウイルスをはじめとした感染症対策も企業の重要課題となっていますが、IoTの仕組みを活用したクリーンスペースの実現ソリューションもあります。

具体的なソリューションとしては、有害なウイルス・細菌に対して除菌効果があるとされる「紫外線」の照射機器と人感センサーを連携させたものです。

近年の研究で、細胞内の核酸に紫外線が吸収されると化学変化によって細胞の増殖能力が失われること、照射量がさらに多くなると細菌そのものに対して除菌効果があることがわかっており、感染症対策として注目されています。しかし、紫外線の照射は人体にとっても有害なため、人がいない状態で照射をおこなう必要があります。

そこで天井に設置した紫外線の照射機器と人感センサーをIoTで連携させて、室内に誰もいないときだけ紫外線照射をおこなうソリューションが開発されました。

「防犯・セキュリティ」の強化

防犯・セキュリティの強化も、IoTソリューションの代表例です。例えば、上述の入退室の管理や機器・書類の持ち出しの監視や、ネットワークカメラを使った監視などのソリューションがあります。

他にも、施設の玄関・窓の鍵をIoT化した「スマートロック」は、施錠忘れを防止してセキュリティを強化できます。スマートロックなら外出先でスマートフォンから各鍵の施錠状況を確認することができ、その場から遠隔操作で施錠・解錠を行うこともできます。

また各部屋に人感センサーを設置しておいて、万が一不法侵入があった場合にスマートフォンへ通知を送信したり、セキュリティ会社に連絡したりといったことも可能です。

【防犯・安全保障に】IoTが実現するセキュリティ環境事例
防犯や工場の故障予防・検知、一般家庭における家族の見守りなど、様々なシーンにおける「セキュリティ環境」を構築するソリューションとして、IoTの活用が進んでいます。そこで今回は、セキュリティ環境構築の手法としてIoTが活用されている5つの活用事例をご紹介します。

「賃貸・マンション」の利便性向上

賃貸やマンションでは、IoTは前述の防犯・セキュリティの強化のみならず、入居者の生活の利便性を向上する目的でも活用されています。

具体的には、照明や空調の自動調節・節電から帰宅前にスマートフォンが自動で風呂焚きをしてくれるといった機能、スマートスピーカーを使ってテレビ・カーテン・給湯器などの家電を音声操作できるといった機能です。

他にも、来客モニターをIoT化しておいて入居者が外出中でもスマートフォンから来客確認・音声対応できるようにする、カメラや各種センサーを用いて子どもやお年寄りの帰宅をスマートフォンに通知するなどのソリューションも可能です。

賃貸・マンションでのより詳しいIoT活用事例は、以下の記事でご紹介しています。

入居者が後を絶たない、IoTマンションとは?
近年、IoTテクノロジーを活用して入居者により快適な生活を提供する「IoTマンション」が増加しています。賃貸ビジネスにおいてIoTを活用することは、入居者の体験を向上させるだけでなく、マンションや賃貸ビジネスのオーナーが、利益をより上げることにも繋がるものです。今回は、IoTマンションとは何か、なぜ賃貸オーナーの利益に繋がるのかという理由をご紹介していきます。

「医療・介護施設」の業務効率化

医療現場や介護施設における、人手不足にもIoTソリューションが有効活用できます。

具体的には、入院患者や入居者の健康状態を身体やベッドに取り付けたセンサーで取得して、IoTコントローラーで一元管理することで日々の健康管理・急な体調不良の早期発見などに役立てることができます。ベッドに感圧センサーを設置して、夜中にベッドを離れている入院患者・入居者がいた場合にスタッフにリアルタイムで通知するなど、夜間の巡回作業を簡略化することも可能です。

また、睡眠中に万が一センサーから異常が検知された場合にスタッフや家族へアラート通知を発信したり、ドアや窓などの開閉状況をセンサーでPC画面から確認できるようにしたりと、認知症や夢遊病を患う方の安全を見守ることもできます。

他にも、これまで紙の書類で管理・共有されていた入院患者・入居者の情報を電子化すると、スタッフがスマートフォンやウェアラブル端末から共有事項を記録・確認できるようになったり、薬の服用時間になったらスタッフへ薬の種類と処方量、処方対象の入居者が通知されるようになったりと、さらなる業務効率化を図ることもできます。

介護施設の人手不足を解消する「ロボット×IoTデバイス」活用法
人手不足が深刻化する、介護業界。スタッフの過労や介護事故の発生など様々な問題が発生しており、少子高齢化のいま、解決が急がれています。その方法として注目を浴びるのが、「ロボット×IoTデバイス」です。本記事では、ロボットやIoTが介護施設にどのように導入されるのか、活用方法をご紹介します。

IoTソリューション導入の進め方

IoTソリューションを導入する際は、まずはさまざまな事例を収集しながら自社でどのように活用できるかイメージを膨らませて、IoTによって解決したい課題を決定することが大切です。そのうえで、IoTソリューションに関する専門的な知見をもった企業に相談しながら進めるとスムーズです。

また、IoTソリューションの導入を考えるうえで検討したいのが「ネットワークへの負荷」や、それに伴って発生する遅延の問題です。前述のように便利なソリューションを構築できるIoTですが、通信や処理にかかる負荷が増大すると、遅延が発生してリアルタイム性が損なわれてしまうこともあり得ます。

これについては、「エッジコンピューティング」という考えに基づいたシステム構築が有効です。

エッジコンピューティングとは、IoT端末やそれと接続されたサーバでデータ処理をするネットワーク技法です。

例えば、これまでのIoTソリューションの構成として一般的なのは「IoT端末で取得したデータをクラウドに送信して、クラウド上でデータ処理を集中的におこなう」というものでした。しかし、この方法ではクラウドに処理負荷が集中するため、遅延が発生しやすくなります。

そこで、クラウドにデータ送信する前に、IoT端末やそれと接続されたサーバ内でクレンジング・分析などのデータ処理をおこなう設計として処理を分散させると、低遅延・ネットワーク負荷の軽減などのメリットを得ることができます。

当社では、企業様が抱えるビジネス課題を解決するサービスとして、IoT技術を用いた製品・ソリューションの企画・設計・製造から、運用・保守までをワンストップでサポートしております。

IoTソリューションに関して、疑問や解消したい課題などございましたら、こちらからお気軽にお問合わせください。

お役立ち資料

IoTソリューション導入事例集

IoT技術の活用が進む業界における当社事例をまとめた資料です。IoTソリューションを活用して新たなビジネスや製品開発をご検討中の企業様は是非ご覧ください。

資料ダウンロード