身近なIoT事例紹介 病院や飲食店の順番待ち案内システムに活用されるIoTとは?
病院の待合室や飲食店で、お会計や注文したフードのできあがりを知らせる案内表示モニターを見たことはありませんか?モニターには、デジタルサイネージとIoT技術を活用した仕組みが用いられています。今回はそんな身近なIoT技術をご紹介します。
IoTとは?
IoTとは「Internet of Things」の略で、モノとモノがインターネットで接続されることを言います。モノとモノがお互いにインターネットで通信し、情報・データのやりとりをすることで、新たな情報を生み出したり、モノの制御などを行うことで、人間の生活をより豊かにする技術です。今後は、AIを活用したより多くのIoT商品が登場することが予想されます。
病院や飲食店の順番待ち案内システムとは?
[図2:順番待ち案内のイメージ]
病院の待合室や飲食店で、大きなモニターに順番待ちの番号を表示するシステムは、一般的には「順番待ち案内システム」「番号案内表示システム」「受付表示システム」などの名前で呼ばれています。デジタルサイネージと同じ仕組みで、IoTの技術が活用されています。
順番待ち案内システムのイメージ
[図3:順番待ち案内システムのイメージ]
図3は順番待ち案内システムの大まかなイメージです。モニターとインターネット上のサーバーと受付窓口にあるPC端末の3つの機器が結ばれています。システム構成によっては、インターネットを介さず、サーバーを同じ敷地内に置き、ローカルエリアネットワーク(LAN)で通信してデータをやりとりすることもあります。
STBとモニターの役割
待合室などに設置される番号が表示されるモニターには、「STB(セットトップボックス)」と呼ばれるミニコンピューターが接続されています。STBには、以下のような役割があります。
・サーバーとの(インターネット)通信を行う
・遠隔でのON/OFF、起動スケジュールの設定など、モニターの制御を行う
・表示させる内容について、モニターへの表示設定を行う
など
STBのわかりやすい説明については、下記記事もご覧ください。
▼STBとは?5分で分かるセットトップボックス
http://www.tranzas.co.jp/column/what-is-stb/
STBに接続されたモニターは、STB経由でサーバーから送られた案内表示の内容を受け取り、表示します。
サーバーの役割
システムの本体とも言えるサーバーには、案内表示など、モニターに表示させる内容(コンテンツ)を管理するCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)があります。CMSは、モニター・STBや受付にあるPC端末と通信を行い、表示内容となるコンテンツを格納します。
受付窓口のPC端末の役割
受付窓口では、CMSに案内表示の内容を伝えるためのPC端末があります。スタッフがこのPCを操作することで、表示内容(コンテンツ)を作成し、モニターの表示スケジュールを設定します。スタッフは、受付を行ったときや順番待ちしている人を呼び出すときに、このPCを操作しますが、システムによっては、お客様が操作する注文端末や会計システムと連動し、自動で表示内容が更新される場合もあります。
選ばれるシステムのポイント
順番待ち案内システムにはさまざまな種類がありますが、このようなシステムを導入したいとき、ポイントは以下のようなものがあります。
・設置場所に合わせた柔軟なシステム構築ができるか
・STBやモニターなどの機器の耐久性(すぐに故障しないなど)があるか
・CMSがわかりやすく、ストレスなく使えるか
システム導入を行いたい場合は、いくつかのシステムベンダーを十分に比較・検討して決めましょう。
使いやすさを追求したプラットフォーム「CELDIS」
[図4:CELDISのCMSイメージ]
当社のIoT技術を活用したデジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS」は、10年以上サイネージ業界に携わってきた知見を活かし、わかりやすく使いやすいCMSを追求しています。
扱うコンテンツは、静止画だけでなく、動画やWEBの表示も可能です。また、スケジュール配信、上書き追加、エリア配信、権限のコントロール、素材の予約、縦横対応など、多彩な機能を備えています。
表示するモニターについては、標準的なディスプレイだけでなく、LEDビジョン、タブレット、プロジェクターなど、様々なデバイスに対して、一つのCMSで配信が可能です。設置する場所の事情に合わせて簡単に設定できることも特徴です。
CELDISに興味のある方は、こちらのリンクより詳しい解説をご覧いただけます。
お役立ち資料
当社のIoT技術を活用したデジタルサイネージ「CELDIS」の業種別・用途別活用事例集です。デジタルサイネージの導入をご検討中の企業様はご一読下さい。