IoTセンサってなに?何ができる?
モノがインターネットに接続され、さまざまな利便性・新しい仕組みを生み出する「IoT」。
そのなかでも、センサは仕組みを実現するうえではじめにデータを収集する重要な役割を担っています。
本記事では、 IoTセンサの役割・種類や具体的に活用事例をご紹介します。
IоTセンサとは
IoTセンサとは
IoTセンサとは、インターネット通信をおこない情報収集・管理するセンサのことです。
通常のセンサとは異なり、接続した機器・家電などの稼働状態をログとして収集して監視したり、収集したデータを分析・活用することで物事の利便性を向上したりすることに役立ちます。
また、インターネットに接続されていればどのようなセンサでもIoTセンサと呼ぶことができ、光・温度・圧力・人の動きなどさまざまなデータを収集できる製品が存在します。
IoTセンサの重要性
IoTセンサは、IoTの仕組みそのものにとって非常に重要です。
IoTでは、収集した情報をインターネット通信を通じて活用しますが、センサははじめに情報を収集する位置付けとなります。
IoTでどのようなことを実現したいか、目的に応じて適切な種類のセンサを選びましょう。
IoTセンサの種類と役割
IoTセンサの種類としては、例えば以下のようなものがあります。
光センサ
光を用いて検出するセンサです。
物体に直接接触せずに物体までの距離・形などを検出することができます。
他にも、部屋の照度・明度などを検出できるセンサもあります。
温度センサ
温度を検知するセンサです。
機器が異常な温度を発していないか、空間の温度は人にとって適切かなどを検知することに役立ちます。
湿度センサ
湿度を検知するセンサです。
例えば、湿気に弱い機器を用いる際に空間の湿度が適正かどうか把握して故障を予防することに役立ちます。
圧力センサ
圧力を検知するセンサです。ダイヤフラムのたわみで圧力を検知します。
検知できる圧力は気体・液体などさまざまで、空圧機器や油圧機器の状態監視にも用いられます。
他にも、棚などに置いた荷物の量を検知することで、在庫の減りを把握するなどの使い方も可能です。
加速度センサ
物体の移動速度(単位時間あたりの速度)を検知するセンサです。
加速度センサは、傾き・振動・衝撃なども検知することができ、ロボット・ITデバイスなどにも活用されています。自動車のエアバッグが飛び出す仕組みも、この加速度センサによって衝撃を検知する仕組みとなっています。
IoTセンサの選び方と注意点
上記のように、さまざまな種類があるIoTセンサですが、いずれも「導入さえすれば、望んだ効果が出る」というわけではありません。投入した費用に対してきちんと望む効果を得るためには、次の4つのことに気を付けましょう。
IoTセンサの活用事例
ここからは、実際にIoTセンサを用いた活用事例を4つのシーンにわけてご紹介します。
1.目的を明確にする
<p>IoTセンサは、上述の通り用途に応じて種類もさまざまです。それぞれのセンサでできること・強みなども異なります。また、同じ種類のセンサでも活用シーンに応じて適したスペック・製品が異なります。<br />そのため、まずはIoTセンサによって何を実現したいのか目的・実現したい仕組みを明確にすることが必要です。</p>
2.導入のしやすさ
<p>理想的な機能をもったセンサでも、なかなか手に入らないものでは、導入や故障時の交換などの観点で弊害が大きくなってしまいます。価格・流通量などの入手のしやすさ、および導入時・故障時にサポートが受けられるかどうかなどの観点も踏まえて、導入する製品を選定しましょう。</p>
3.センサのスペック
<p>対象となる指標の検出方法の違いや製品ごとの仕様・品質の違いなどによって、データの検出精度が異なります。また検出精度以外にも、どれくらい耐久性があるか・使用可能な環境(温度や湿度など)の制限に問題はないかなど、さまざまな面でのスペックが異なります。目的や将来的な交換コストのことも考慮した選定が必要です。</p>
4.対応する規格
接続先のプラットフォームに適応したインタフェースであるかどうか、きちんと収集したデータをその先に接続することができる通信規格を持っているかなど、実現したいことに本当に適した規格が綿密に調べることが大切です。場合によっては、異なる通信規格でも通信を可能にするための追加デバイスを導入することで解決できる場合もありますが、その場合は追加デバイスの分のコストが多くかかるので、なるべくセンサそのものが有する規格で対応できるようシステムを構築しましょう。
以上のようにさまざまな注意点がありますが、ご自身での判断が大変だという場合は、まずは信頼できるIoTソリューションの提供会社やセンサのメーカー・代理店などに相談するのもおすすめです。
IoTで何を実現したいかを伝えれば、それに適した種類・スペックのセンサと、それらをどのように組み合わせてやりたいことを実現するのか提案をしてくれる企業もあります。
お役立ち資料
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