【SDGs】企業イメージ向上につながる取り組みとは?省エネ対策でPR

2023年10月16日
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近年、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みは、個人や自治体だけに留まらず、企業へも広がりを見せています。環境課題や社会課題の解決に向けてはもちろんのこと、企業イメージ向上のためにも積極的な取り組みが必須となってきています。ですが、帝国データバンクが行った調査によると、「SDGsを認知しつつも積極的に取り組んでいない企業」は41.8%で、未だ一定数が取り組めていない現状もあるようです。

どんなことに取り組めばよいのか、方法は、どんな効果があるのか―― 。今回は【SDGs取組ガイド】として、取り組み方や実際の事例などを紹介しつつ、企業がまず取り組みやすい「省エネ対策」について詳しく解説します。

AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIrux8は、様々なIoT機器をAI自動制御する為の集中コントローラー装置です。電力消費を実状況に合わせ適正値に自動制御したり、人の混雑状況に応じて環境を最適化することも可能です。

 

【SDGsの基礎知識】持続可能な開発目標とは ?

SDGs(持続可能な開発目標)と聞くと、言葉は知っていても具体的にどんなものなのか、まだまだピンとこない人も多いのではないでしょうか。言葉はわかりにくいですが、“人々が人間らしく暮らし続けていくための社会的な目標を2030年までに達成しよう”というゴールを定めたものです。

[図1:SDGs 17 イメージ]

先進国・途上国の全ての国を対象に、経済・社会・環境の3つの面から持続可能な社会を目指す世界共通の目標で、2015年9月に国連で採択されました。「貧困」や「気候変動」「教育」「医療」「ジェンダー」「エネルギー」など幅広い分野の課題において、大きく17のゴールが定められ、より具体的にした169項目の達成基準があります。

SDGsに「積極的な」企業は53.6%と過半数超え

2015年に国連で採択されてから8年が経過し、目標達成年として定められた2030年まであと7年となりました。SDGsの認知度も徐々にあがり、マイボトルやエコバッグを持つようになったり、ストローがプラスチック製から紙製になったりと身近なところでもSDGsへの取り組みが広がっています。

そんな中、企業としての取り組み状況はどうなのでしょうか。2023年7月に帝国データバンクが公表した『SDGsに関する企業の意識調査』を見てみると、自社におけるSDGsへの取り組みについての問いでは「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業が27.4%、「意味もしくは重要性を理解し、取り組みたいと思っている」企業は26.2 %で、合計すると「SDGsに積極的」な企業は53.6%を過半数を占めました。さらに、中小企業においては、調査開始からはじめて、「SDGsに積極的」な企業が5割を超えていました。

[表1:SDGsへの取り組み状況]

出典:帝国データバンク『SDGsに関する企業の意識調査(2023年)』
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230714.html


多くの企業が積極的に取り組む姿勢を見せ、SDGsが社会に浸透してきていることが伺えます。社会課題の解決という大前提の上に、企業のイメージアップや採用活動へのメリットなど、企業経営においても大きな利点があることが、企業の取り組み姿勢の変化につながっていることが考えられます。一方で、「SDGsを認知しつつも積極的に取り組んでいない企業」は41.8%と、いまだに取り組みが進んでいない企業もあるようです。

取り組みが進まない背景には何から始めたら良いのか、取り組み方法が分からない、SDGsにリソースを避けないなど課題を抱える企業も多くあります。環境省では具体的な取り組み方や手順、具体的な事例などをまとめたガイドを公表していますので、ぜひ参考にしてみてください。

▼環境省『すべての企業が持続的に発展するために―持続可能な開発目標(SDGsエスディージーズ)活用ガイド―』 https://www.env.go.jp/content/900498955.pdf

 

企業がSDGsに取り組むメリット3つ

[図2:SDGsのメリット イメージ画像]

まだ取り組んでいないという企業の皆さまにぜひ知っておいてほしいのがSDGsに取り組む意義です。社会課題の解決は大前提となりますが、企業にとって大きなメリットがあります。では、企業がSDGsに取り組むメリットを具体的に見ていきましょう。

(1)企業イメージの向上
社会全体がSDGsを推進する流れの中で、SDGsに全く取り組んでいない、積極的に取り組んでいない企業はイメージダウンにもつながります。一方で、しっかりと取り組んでいる企業はアピールポイントにもなりますし、ブランディングのひとつの手法としても有効です。

(2)従業員のモチベーション向上
SDGsへの取り組みは従業員のモチベーションの向上にもつながります。社会課題解決に向けて貢献できているという実感はもちろんですが、自分が働く会社がSDGsにしっかり取り組む企業であるということが、その企業で働く誇りやモチベーションにつながります。

(3)採用活動へのメリット
採用活動においてもメリットがあります。マイボトルやマイ箸を持ち歩いたり、プラスチック容器の商品の購入をなるべく避けたりするなど、自分にできる身近な取り組みを継続している若い世代も数多くいます。企業を選ぶ際にSDGsへの取り組みをチェックする人もいるでしょう。しっかりと取り組んでいる企業なのか、そうでないのかが企業を選ぶ新たな判断基準にもなりそうです。

実際に、前出の調査では企業の約7割がSDGsへの取り組みによる効果を実感しており、その効果は「企業イメージの向上」が38.1%、次いで「従業員のモチベーションの向上」が32.9%、「経営方針の明確化」が18.1%、「採用活動におけるプラスの効果」が15.8%という結果となっています。

出典:帝国データバンク『SDGsに関する企業の意識調査(2023年)』
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230714.html

 

すぐに実践できるSDGsへの取り組みのひとつは「省エネ」

[図3:SDGs 17 イメージ]

貧困やジェンダー、教育など多様なゴールが設定されているSDGsですが、何から取り組めばよいのか悩んでしまいそうですよね。これほど社会にSDGsが浸透してきているからこそ、まだ取り組めていない企業はすぐにでも実践したいもの。そんな企業や、もう少し取り組みを広げていきたい企業などがまず取り組みやすいのが「省エネ」。SDGsの17のゴールのうち、「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「13 気候変動に具体的な対策を」などにあたります。

国内の電気をつくるためのエネルギー源は現在、石炭や天然ガスが大きな割合を占めていますが、これは温暖化の原因となるCO2排出量の増加につながります。再生エネルギー導入率は未だ低い状態のため、一人ひとり、各家庭、各企業が省エネを意識することが脱炭素や地球環境を守ることにつながります。

SDGsへの取り組みとして省エネ化を進める企業も数多くあります。経団連によるウェブサイト『Keidanren SDGs』では様々な取り組み事例が紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

▼経団連『Keidanren SDGs』:https://www.keidanrensdgs.com/home

 

オフィスでの1%の節電が家庭約10万世帯の消費電力と同等の削減に!

[図4:省エネ イメージ画像]

一般家庭での省エネ、節電はもちろん大切ですが、企業が節電に取り組むことで、大幅に消費電力を削減することにつながります。経産省資源エネルギー庁では『全オフィスで消費電力の1%を節電すると、毎日、家庭約10万世帯が消費する電力と同程度のエネルギーが削減できます』として、企業へ省エネを呼び掛けています。

出典:経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト『省エネ・節電関連リーフレット』 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/shoene_setsuden/pdf/2022_winter/leaflet_office.pdf

 

企業の省エネをサポートするAI技術を活用した「AIrux8」とは

[図5:AIrux8(エーアイラックスエイト)のイメージ]

SDGsへの取り組みで重要なのが「結果の評価」とそれを受けた「取り組みの見直し」です。省エネに取り組む上で、結果の指標となるのは電気代をどれだけおさえられたかといった点になるかと思いますが、それでは社外にPRするには使いにくいですし、不十分ですよね。

どれだけの期間でどれだけの電力が削減できたのかを明確に示せるデータがあるとSDGsにしっかり取り組んでいる企業としてPRしやすいですし、信頼感にもつながります。

データをしっかりとりつつ、大幅な省エネを実現するには社員個人個人の努力だけではなかなか難しいもの。そんなにリソースは避けない…という企業も多いのではないでしょうか。そんな企業の省エネをサポートするのがAI技術を活用した「AIrux8」です。


AIrux8はセンサーとAIの技術で空調・照明を自動的に調整し、無駄な電力をカットして省エネにつなげます。その仕組みは、まずエアコンで室内温度をチェックし、人感センサーでオフィスの状況、ACコントローラーで室外の気温を把握。その情報をクラウドで解析し、自動でエアコンの温度調節を行います。AIrux8を導入することで外気温に合わせて緩やかに温度調整を行うことができるため、消費電力を 抑えることが可能に。また、人感センサーにより人の動きもチェックできるため、空間の混雑状況に合わせてエアコンのオンオフや温度調節を自動的に行い、無駄なエネルギーをカットします

[表2:AIrux8(エーアイラックスエイト) 導入前と導入後の電力消費量比較]

実際にAIrux8を導入した企業では、適温を維持しながらも空調電力消費41%の削減と、大幅なコストカットにつながっています 。

[図6:AIrux8(エーアイラックスエイト)の管理画面イメージ]

クラウド側の管理サーバでは消費電力の推移などが一目瞭然。データが蓄積されていくので、いつからいつまでの期間でどれだけ消費電力を削減できたかが明確にわかります。

導入実績や実証実験の結果は、下記の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。https://www.tranzas.co.jp/column/iot-energysaving/


こうしたAI技術や最新技術を活用しながらSDGsに取り組む企業も数多くあります。環境課題解決に向けて、一丁目一番地として取り組みたい「省エネ」。リソースを割かずに大きな成果をあげる「AIrux8」を導入して、SDGsへの取り組みを加速させてはいかがでしょうか。

詳しい製品情報や資料請求はこちらからご覧いただけます。ぜひお気軽にお問合せください。
https://www.tranzas.co.jp/lineup/alrux8/

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