【電気代値上げ動向】2024年9月分の電気代は?各社で小幅な値上げに
8月29日、各電力会社から9月使用分の電気代について詳細が発表されました。政府による緊急支援策により、8月から大幅に値下げされ、各電力会社が発表した家庭の平均的モデルにも反映されています。緊急支援策は10月使用分までで終了となる予定です。本コラムでは、9月の電気代状況と、これまでの電気代の推移をご紹介します。
8月からスタート 電気代補助策「酷暑乗り切り緊急支援」
[図1:緊急支援による電気代値引き単価]
政府は、8月・9月・10月分の3か月分の電気・ガス料金について、緊急支援を行うことを発表。電気代の値引き単価は図の通りです。
2024年8・9月使用分の電気代について、低圧は4.0円/kWhの値下げ、高圧は2.0円/kWhの値下げに、また2024年10月使用分については、低圧は2.5円/kWhの値下げ、高圧は1.3円/kWhの値下げとなります。
その他の詳細は、以下のページをご確認ください。
▼電気・ガス料金支援(資源エネルギー庁)
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
2024年9月電気代 各社の動向は?
電力10社の電気代動向を家庭の平均的なモデルでご紹介します。2024年9月使用分の電気代は、火力発電の燃料となる石油や液化天然ガス(LNG)の輸入価格の上昇により、各社で小幅な値上げとなりました。関西電力と九州電力では、8月から価格の変動はありませんでした。
東京電力
[図2:東京電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は7,818円、9月使用分は7,864円となり、46円の値上げとなっています。
北海道電力
[図3:北海道電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金802円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は8,624円、9月使用分は8,654円となり、30円の値上げとなっています。
東北電力
[図4:東北電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、契約電流30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は7,765円、9月使用分は7,802円となり、37円の値上げとなっています。
北陸電力
[図5:北陸電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月で算出、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は6,827円、8月使用分は6,838円となり、11円の値上げとなっています。
中部電力
[図6:中部電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は7,550円、9月使用分は7,628円となり、78円の値上げとなっています。
関西電力
[図7:関西電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。口座振替割引額(55円)、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は6,624円、9月使用分も6,624円となり、価格は横ばいとなっています。
中国電力
[図8:中国電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は7,455円、9月使用分は7,471円となり、16円の値上げとなっています。
四国電力
[図9:四国電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は7,555円、9月使用分は7,571円となり、16円の値上げとなっています。
九州電力
[図10:九州電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量250kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は6,556円、9月使用分は6,556円となり、価格は横ばいとなっています。
沖縄電力
[図11:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。8月使用分は8,605円、9月使用分は8,649円となり、44円の値上げとなっています。
脱炭素化実現のため 補助策は「継続せず」との認識
政府は9月3日の閣議で、電気・ガス料金などの物価高騰対策に充てるため、2024年度予算の予備費からおよそ9800億円を支出することを決めました。
2050年までに温室効果ガスの排出量と吸収・除去量との差をゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指す中、政府は電気・ガス料金などの補助策は継続して取り組むべきものではないとの認識を示しています。
電力を効率的に活用する工夫が求められています。
ムダな電力削減 「AIrux8」の技術
[図12:AIrux8導入前の課題と導入後の効果]
目の前の電気代を抑えるだけでなく、CO2などの温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化を抑えるためにも、無駄な電力使用を控え、人も企業もよりクリーンな活動を行うことが求められています。
当社のAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」は、国内外で電力削減を実証してきました。
▼【省エネ事例紹介】電力削減29.6%を実現 株式会社クレア慶徳工場へのAIrux8の導入結果
https://www.tranzas.co.jp/column/airux8_creare_casestudy01/
2024年5月9日にはAIrux8の技術が日本で特許として登録され、AIrux8の技術は国内でも唯一無二のソリューションとなりました。今後も引き続き、日本国内での導入を進めていきます。
▼AI電力削減ソリューション「AIrux8」の技術が日本で特許として登録
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000062901.html
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