【特報】電力コスト削減に着手 エネルギー価格高騰受け丸紅I-DIGIOグループがAIrux8導入 多くの業界で高い関心

2025年4月30日
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【特報】電力コスト削減に着手 エネルギー価格高騰受け丸紅I-DIGIOグループがAIrux8導入 多くの業界で高い関心

[名古屋丸紅ビル(写真左)とビル内施設(写真右)]

株式会社トラース・オン・プロダクトは、AIを活用して無駄な消費電力の削減を実現するシステム「AIrux8」を、2024年12月に丸紅I-DIGIOグループが入居する名古屋丸紅ビルの8 階、9階の執務室と会議室エリア(約 650平方メートル)に納入した。AIrux8が稼働するエリアの2025年2月の消費電力は前年同月比較で約16%削減、前年1月との比較で約31%削減の効果が出ている。

AIrux8は、エリア内の天井に設置する「ノード」の人感センサーを通して、施設内の混雑状況や不在状況等のデータを取得。ビルの外気温度の変化や執務室・会議室空間の室温データもあわせて取り入れ、それらをAIが分析することで最適な空調設定を算出する。AI分析による空調制御を行うことで、執務室や会議室に対して効率の良い消費電力で快適な空調環境を実現する。

日本の年平均気温偏差

[日本の年平均気温偏差(出展:気象庁「日本の平均気温」)]

地球温暖化などによる気温上昇が続く中、猛暑に向けて電力コスト見直しに取り組む企業が増えている。AIによる電力削減を行うAIrux8は、これまでに国内大手百貨店のオフィス、電気・通信機器などの製造工場に導入され、それぞれ消費電力を25%、29.6%削減することに成功している。2025年3月末からは大手電子機器メーカーの事業所への納入も決定した。

これまでのAIrux8による消費電力削減効果実績

[これまでのAIrux8による消費電力削減効果実績]

そして、新たに大手カラオケフランチャイズ企業、ビルメンテナンス企業などの業界からの問い合わせも増えている。ポイントとなるのは業界・業種によって異なる空調環境への対応だ。一般的に空調電力が企業の消費電力の約50%の割合を占めるが、これまでの人手による運用では空調操作の個人差や空調の消し忘れなどが発生し、効果的な電力削減は実現しづらいままとなっていた。

AIrux8は、企業ごとに細かな施設情報のヒアリングや日々の空調の利用状況の調査などを行い、施設に応じた設定・分析を提案することに大きな特徴がある。顧客のニーズに合わせたエネルギーマネジメント、空調の最適化を行うことが可能だ。さらに電力コストを見える化し、どれだけ削減されたのかが一目でわかることでコスト削減の実現が見えやすく、企業のCO2削減などの環境問題に対する取り組みアピールもしやすい。導入企業の企業価値の向上にもつながるだろう。

DBS銀行やシンガポール郵便局など、省エネに対して厳しい基準が求められるシンガポールの施設で効果を上げてきたAIrux8だが、日本市場に投入後の市場の関心は高く、今後の国内での導入・販売の加速が見込まれる。

空調電力削減シミュレーションで削減可能な電力を確認

AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIrux8は、様々なIoT機器をAI自動制御する為の集中コントローラー装置です。電力消費を実状況に合わせ適正値に自動制御したり、人の混雑状況に応じて環境を最適化することも可能です。
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