【防犯・安全保障に】IoTが実現するセキュリティ環境事例

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防犯や工場の故障予防・検知、一般家庭における家族の見守りなど、様々なシーンにおける「セキュリティ環境」を構築するソリューションとして、IoTの活用が進んでいます。そこで今回は、セキュリティ環境構築の手法としてIoTが活用されている5つの活用事例をご紹介します。

防犯・監視システムでの活用

IoTは、防犯・監視システムへの活用がされており、セキュリティシステムの向上に役立っています。ここでは、具体的な事例としてホームセキュリティとIoT賃貸・マンションでの活用方法をご紹介します。

ホームセキュリティにおける活用事例

玄関の鍵、窓の鍵などをIoT化した「スマートロック」は、施錠忘れを防止してセキュリティを強化します。スマートロックを導入した場合、外出先でスマートフォンから各鍵の施錠状況を確認することができ、更にはその場から遠隔操作で施錠・解錠を行うことも可能です。

また、玄関や窓に振動を感知するセンサーを、各部屋には人感センサーを設置しておくことで、強引に玄関や窓を開けて誰かが侵入した場合や、部屋に誰かが忍び込んだ場合にスマートフォンへ通知を送信できます。

玄関や屋内にカメラを設置している場合なら、通知を受けてその場でスマートフォンから映像を確認できるようにシステムを構築することも可能です。

同様に、IoT化したモニター付きインターホンを導入すれば、スマートフォンで家の前に不審な人物がいないか確認したり、音声で来客対応したりすることも可能です。

賃貸・マンションのセキュリティにおける活用事例

賃貸やマンションでは、入居者の安全を守るためセキュリティ対策を万全にしておくことが重要です。

エントランスには入居者以外の人物が入れないよう、暗証番号で解錠するドアロックが設置されていることが殆どです。エントランスを通過する暗証番号が第三者に漏れてしまえば入居者の安全が脅かされてしまうため、定期的に暗証番号を変更している物件もありますが、これではオーナー・入居者ともに手間が掛かります。

そこで、顔認証で電子キーを発行する「自動チェックイン端末」をエントランスに設置すれば、こうした手間を省きセキュリティの向上を図ることができます。

また、賃貸・マンションではルールを守らない不正なゴミ出しや、第三者による駐車場への迷惑駐車などの問題が発生します。そこで、例えばゴミ置き場の扉や駐車場内の各駐車スペースにセンサーを設置して、指定時間外にゴミ出しが行われた場合や現在の駐車状況などをリアルタイムに管理人へ通知し、必要があれば現場に設置されたネットワークカメラを通じて不正がないか監視することができるよう、システムを構築できます。

また、ネットワークカメラは従来の防犯カメラのようにビデオテープやSDカードなどの記憶媒体に映像を記録するのではなく、インターネットを通じてリアルタイムにクラウドサーバー上へデータを送信するため、従来よりも長期間の映像を保存することができます。現場に記録媒体を持たないため、万が一カメラが破壊されたとしても直前までの映像は無事記録されるというメリットもあります。

オフィスの入退室分野における活用事例

オフィスの入退室分野でのIoT活用事例としては、小さなタグを社員証などに取り付けることでハンズフリーでの入退室を実現するものや、顔認証・指紋認証・網膜認証などの生体認証を用いるケースがございます。

前者は、何の動作もナシに入退室が可能になるという利便性、後者はタッチレスかつカードの紛失によるリスクを防げるというメリットがあります。
さらに、勤怠システムと連携すれば、自動で出勤/退勤の時間を記録するため、業務の効率化を図ることが可能です。

災害発生時の現場監視における活用

災害発生時は、事態への迅速かつ適切な対応が求められます。これを実現するためには、対策本部が災害現場の状況をいち早く正確に把握しなくてはなりません。

また、災害は広範囲にわたって発生することも多く、地域によっては求められる対応が異なるため複数の拠点から情報収集することが求められます。

そこで、各拠点に派遣された中継車や中継機材を搭載したヘリコプターを通じて撮影された映像をエンコードし通信衛星を介して対策本部へ送信することで、離れた場所にある複数の拠点から映像を収集することができます。

対策本部へ送信された映像は、IP化されてSTBを通じて複数台の必要なモニターへ同時に出力されたり、スマホやウェアラブルデバイスにリアルタイムに伝送することで、現場の活動を補助したり、あるいはストレージサーバーへ送られ蓄積されたりして災害対策のための情報として役立てられています。

工場の故障予防・検知における活用

IoTを活用することで、工場における機器や設備の故障を予防または検知することができ、生産ラインが停止してしまうロスや不良品・事故などが発生するリスクを低減することができます。

具体的な方法としては、IoTで工場内の全ての機械・設備の稼働状況をデータ化して取得し、IoTコントローラーで一元管理・制御します。これにより、稼働状況に異常があった場合や、故障の兆候がみられた場合は、IoTコントローラーが自動で従業員・管理者へアラートを送信し、故障前に点検・整備などの対応を行うことが可能になります。

万が一故障があった場合も、どの機械・設備に異常が発生したのか即座に検知することができ、迅速な対応が可能です。

家族の見守りサービスにおける活用

子ども、高齢者、ペットなど家族を見守るセキュリティとしてもIoTは活用されています。

例えば、ベッドに取り付けられたセンサーで睡眠時の健康状態を検知し、異常があった場合にアラートが送信されるよう設定することで、睡眠中の急な容態変化に備えることができます。

あるいは、ドアや室内に設置されたセンサーで家族の帰宅状況を離れた場所にあるスマートフォンからリアルタイムに把握できるよう、IoTを活用し必要があればネットワークカメラを通じて室内の映像を表示することもできます。これにより、外出中に子ども・高齢者・ペットを見守ることが可能です。

また、離れた家に住む高齢の家族を見守る技術として、ドアやベッド、家電などに設置されたセンサーに一定期間使用された反応がなかった場合や、天井などに取り付けた人感センサーに反応がない(=部屋の中を人が動いた形跡がない)場合に、離れた場所にいる他の家族へ自動的にアラートを送信するなど、家族の安否確認にIoTを役立てることも可能です。

ヘルスケア分野における活用

ヘルスケア分野でのIoT活用事例としては、リストバンドあるいは腕時計型のウェアラブル端末で脈拍・心拍数・体温などを計測・記録することで健康管理に役立てられているケースが有名です。これにより体調の異変や健康状態の悪化に速やかに気づくことが可能になり、使用者の健康意識を高めることにも役立ちます。

他にも、例えば薬の飲み忘れを防止するために、服用時間になるとLEDが点滅して使用者に通知を行うIoTを錠剤ケースなどが登場しています。薬を取り出すとその記録をスマートフォンに送信し閲覧できるため、薬の飲み忘れや過剰に服用してしまうケースを防ぐことができます。

これらの事例にみるように、IoTは危険や事故などのリスクを低減することができ、セキュリティの向上に役立っています。今後、IoTは人々に「安心・安全」を提供する存在として活躍することが期待できます。