増える自然災害!災害状況をリアルタイムに伝えるIoT活用事例

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内閣府が発表している防災情報によると、世界的に近年の自然災害の発生数は増加傾向にあります。

災害対策・対応についてもより迅速で且つ効率的なものが求められる現在、革新的な発展を続けているIoTテクノロジーも、災害現場の様々な場面で導入され活躍しています。

本記事では、IoTが災害の現場で活躍している1つの事例として、災害状況の映像を収集・発信するIoTシステムの構成についてご紹介します。

災害対策で求められる素早い状況把握

自然災害が発生した際、その被害を最小限に抑えるためにも、まずは災害現場の状況把握がなにより重要です。迅速な情報収集が求められる災害時には、災害現場で撮影された映像を素早く収集できるシステムの構築が欠かせません。

自然災害は多くの場合、実際にそれが起きるまでどこで発生するのかを知ることはできず、また広範囲に渡って災害が発生した場合各々の地域によって状況と必要な対応が異なってくるため、1箇所のみではなく複数の現場から同時に情報を収集する必要がでてきます。当然、収集された情報が必要な拠点まで素早く発信されることも重要です。

つまり、災害現場の状況映像を離れた拠点で活用するためには、撮影された映像を「複数の現場から素早く収集・発信するシステム」を構築することが求められるのです。

災害状況の映像を、複数現場から収集・発信できるIoT技術

IoTを活用した映像配信システムを構築すれば、これを可能にできます。

災害現場で撮影された映像を、衛星回線を通じて離れた拠点へ送り、リアルタイムでモニタリングを行ったり、或いは映像をストレージへストックして後から視聴したり配信することもできます。これにより、災害状況の迅速な把握から対策立案、或いは災害現場の映像の放送・配信などを行うことが可能です。

このIoTを活用した映像配信システムは、以下のような機器・設備と手順よって構築されています。

現場から映像を発信する
まず、カメラで撮影された現場の映像を、災害時に出動するヘリコプターや中継者などに搭載したエンコーダでエンコード(圧縮・変換)し、同じく搭載されたアンテナを通じて衛星へ送信します。

衛星回線から受信した映像を受信する
受信拠点に設置されたアンテナで映像データを受信、受信したデータを衛星チューナーを介してエンコーダへと入力します。

受信した映像をIP化し、サーバやSTBへマルチキャスト伝送する
エンコーダに入力されたデータは、エンコーダでIP化(※1)されます。IP化されることで、受信拠点内の配信制御サーバ、管理サーバ、データをストックしておくストレージサーバやVOD配信用のサーバなどの各種サーバでデータを扱えるようになります。

また、同様にSTB(※2)にも適した形式となるため、STBでも利用できるようになります。

IP化されたデータを、各種サーバやSTBへマルチキャスト(1つのデータを、複数の機器へ同時に送信すること)で伝送します。

※1 IP化・・・IP(=インターネット・プロトコル)と呼ばれる、インターネット上での通信方法を定めた規約に適した形式へ変換すること。

※2 STB・・・セット・トップ・ボックスの略。放送信号をTVモニターやサイネージなどの機器で表示できる信号に変換・制御する機器。他にも、STB自体がVODの配信やIoT製品の情報を一元的に制御する機能を持つものなどがあり、用途によって様々な機能を持つものが存在する。


拠点内でモニタリング、またはVOD視聴
ここまでの過程によって、映像を様々な方法で活用することが可能になります。

例えば、STBにデータが伝送されたことで拠点内の複数のテレビモニターに現場で撮影された災害状況の映像をリアルタイムで表示することが可能です。

また、ストレージサーバへデータが伝送されたことで、映像がVOD視聴用データとして保存され、最大24時間前まで遡り視聴することも可能になりました。

他にも、配信制御サーバや管理サーバを使用してSTBの状態を監視、拠点内で視聴されているチャンネルを表示することや遠隔操作で特定の位置にあるモニターの映像チャンネルを切り替えるなどの操作も可能です。

これを活用すれば、別の受信拠点と同じ映像チャンネルを視聴することも、拠点ごとに別の映像チャンネルを視聴することもできるため、複数の現場からまとめて収集した映像データから、必要な場所に必要な情報だけを届けるようなことも実現できます。

事例からわかる、IoTの活用方法

以上の事例から、IoTを活用した映像配信システムで複数の離れた場所の映像をリアルタイムに監視したり、受信した映像を複数の場所で自由に視聴したり、また、その制御を遠隔操作によって行うことなどが可能であると分かります。

本記事では、迅速な対応と正確な情報収集が欠かせない災害対応においてIoTを活用したシステムが役に立つ例をご紹介しましたが、こうしたIoTシステムの構築は目的・用途によって自由にカスタマイズ可能であり、様々な場面で活用できると期待できます。

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