AI×IoTで照明の省エネ化!手間をかけずに賢く節電

2023年11月17日
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電気代の高騰や脱炭素化の推進などを受け、“企業の節電対策”は今や急務となっています。節電に取り組む上で省エネ化しておきたいのが空調と照明。こまめなON/OFFを意識することはもちろん大切ですが、そうした地道な取り組みには限界があります。

大胆な省エネ化を実現するポイントは大きく分けて『①照明設備自体の見直し』『②効率的な節電方法の導入』の2つ。今回は照明の省エネ化に注目して、節電方法や使える助成金、AI×IoTによる省エネ方法を詳しく解説していきます。

AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
AIrux8は、様々なIoT機器をAI自動制御する為の集中コントローラー装置です。電力消費を実状況に合わせ適正値に自動制御したり、人の混雑状況に応じて環境を最適化することも可能です。

 

SDGs推進・コスト削減に向け省エネ対策が必須!

[図1:省エネ イメージ]

電気代やガス代の高騰を受け、政府が実施している負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」。大手電力会社の申請を受け、政府は期限の延長を決定し、2023年12月使用分まで1キロワット時当たり3.5円の値引きを決定。一般的な家庭で月900円程度電気代が抑えられます。ですが、この補助金も現状の期限は12月まで。それ以降の補助に関しては不透明な状態です。

今後、いつどうなるかわからない電気代高騰時代、コストを削減するためにも企業の省エネ対策は急務です。

さらに、国内の電気をつくるためのエネルギー源は現在、石炭や天然ガスが大きな割合を占めていますが、これは地球温暖化の原因となるCO2排出量の増加につながります。再生エネルギー導入率は未だ低い状態のため、一人ひとり、各家庭、各企業が省エネを意識することが脱炭素や地球環境を守ることにつながります。脱炭素化・SDGsの推進が社会に広く浸透してきている中で、企業においても省エネ対策にしっかり取り組む必要があります。

照明・空調の省エネ化が大幅な節電のカギ

企業が節電に取り組む上で、まず意識したいのが照明と空調の省エネ化です。一般的な企業の場合、消費電力のなかでも大部分を占めているのが「照明」と「空調」です。企業における電力消費総量のうち、照明・空調による消費が約72%ほどであるといわれています。

[表1:企業における電力消費割合]

電力消費総量の約7割を占める照明・空調の省エネ化が、企業の大幅な節電のカギとなりそうです。そこで今回は照明の省エネ化に注目して解説していきます。

企業の空調の省エネ化については過去のコラムで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
《企業の空調の省エネ化について:https://www.tranzas.co.jp/column/iot-energysaving/

照明の節電方法はこまめなON/OFFだけじゃない!

[図2:照明ON/OFF イメージ]

照明の節電に取り組む中で、まず思いつくのがこまめなON/OFF。これは一般家庭も同様ですが、これだけでは大幅な節電を実現することはむずかしいのが現実…社員一人ひとりに意識するように伝えても、徹底して地道に続けることは大変ですよね。

そんな時は【①照明設備自体の見直し】【②効率的な節電方法の導入】の2つのポイントをおさえるだけで、抜本的に省エネ化を進めることができます。

照明のLED化で大幅節電!自治体の助成金も紹介

まずは【①照明設備自体の見直し】についてみていきましょう。環境省・経済産業省においても脱炭素社会の実現に向け、なるべく早期に省エネ性能に優れたLED照明や有機EL照明などの高効率な照明製品への切り替えを推進しています。

[図3:照明の省エネ イメージ]

環境省のウェブサイト『あかりの未来計画』では、電球形LEDランプ「一般電球と比べると約85%も消費電力を抑えることができる」と紹介されています。さらにLED照明は光源寿命が長く、「一般的な電球形LEDランプの定格寿命は白熱電球※の約40倍。LEDシーリングライトの光源寿命※も従来の点灯管式蛍光ランプの約7倍」とのこと。

※ JISにおいて、「白熱電球」の正式名称は、「一般照明用白熱電球」です。また、一般的には、「ボール電球」、「反射形投光電球」、「ハロゲン電球」なども「白熱電球」と呼ぶ場合があります。
※ 一般的なLEDシーリングライトの光源は長寿命のため交換できません。  光源寿命=器具寿命となります。

出典:環境省COOL CHOICE『あかりの未来計画』
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/akari/
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/akari/archives/160707_3.html
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/akari/basic/index.html

 

照明をLEDに変えるだけで、これだけ大幅に消費電力を抑えることが可能となります。オフィスの照明を全てLEDに変更するには導入コストが気になりますが、省エネ効果が高いため長い目でみてもLED化しておくことがおすすめ。
国によるLED照明の税制優遇措置ほか、自治体によるLED照明の補助金・支援策もあるので、こうした施策を活用しながら導入を進めていきましょう。

一例ですが、公益財団法人東京都中小企業振興公社では東京都内で製造業を営む中小企業者及び中小企業団体を対象に、「LED照明等節電促進助成金」事業を実施しています。各種条件はありますが、LED照明器具などの節電対策設備(付帯設備を含む)の購入および設置に係る経費の1/2以内(助成上限額 1,500万円/下限額 30万円))を補助するもので、2024年1月にも申し込み期間が設けられています。

詳細は公益財団法人東京都中小企業振興公社のウェブサイトをご確認ください。
▼公益財団法人東京都中小企業振興公社:
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/setsubijosei/led.html

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは省エネルギー投資促進に向けた支援補助金などがまとめられていますので、こちらも参考にしてみてくださいね。

▼経産省資源エネルギー庁『省エネポータルサイト』:
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/support/

AI×IoTで快適かつ効率的に照明の省エネ化を実現!

[図4:省エネ イメージ]

さらに抜本的に照明の省エネ化を進めるには、【②効率的な節電方法の導入】を進めることが大切です。AI×IoT技術を活用した人感センサや無線制御器具などの製品を活用することで、より効率的で大幅な節電を実現できます。

経産省資源エネルギー庁が公開している事業者向けの『省エネ・節電リーフレット』では、「可能な範囲で執務室や店舗エリアの照明を間引する」ことで節電効果は約8%(節電効果は照明を半分程度に間引きした際の数値)、「使用していないエリア(会議室・廊下等)の消灯をする」ことで節電効果は約3%とされています。

人感センサを活用して人がいない場所の照明は自動的に消灯する、外の明るさなどに合わせて照明の明暗を調整するといったことが、AI×IoT製品を導入することで可能となり、効率的な節電をサポートしてくれます。

出典:経産省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より『省エネ・節電リーフレット』
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/shoene_setsuden/pdf/2022_winter/leaflet_office.pdf

 

企業の照明の省エネ化を実現する「AIrux8」とは

オフィスの節電のポイントとなる「人がいない場所の照明のON/OFF」「照明の調光」を、手間をかけずに効率的に行えるのがAI×IoTの電力コスト削減システム「Airux8」です。

[図5:AIrux8(エーアイラックスエイト)のイメージ]

環境省のウェブサイト『あかりの未来計画』によると、周囲の明るさを感知し暗くなると自動的に点灯する「あかるさセンサ」により“窓際の過度な明るさや、照明が点灯する初期の余分な明るさを抑えることで消費電力を約30%”抑えることが可能とのこと。さらに、人の在・不在を検知する「人感センサ」により“消費電力が約10%省エネ”できるとされています。

出典:環境省COOL CHOICE『あかりの未来計画』
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/akari/build/index.html

 

AIrux8はセンサとAI技術で空調・照明を自動的に調整し、無駄な電力をカットして省エネにつなげます。その仕組みは、人感センサでオフィスの状況を確認し、その情報をクラウドで解析。自動で照明のON/OFFや調光を行います。導入した企業では照明電力33%削減など、大幅な省エネ化を実現しています。

Airux8の導入実績や空調の省エネ化については下記の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。https://www.tranzas.co.jp/column/iot-energysaving/


Airux8は調光対応照明であれば導入可能です。電気代高騰・SDGs推進などにより急務となっている企業の省エネ化。【照明設備の見直し】【効率的な節電方法の導入】の2つのポイントをおさえて、取り組んでみてはいかがでしょうか。

「省エネ対策に困っている」、「抜本的な対策をしたい」、「大幅な電力コスト削減を目指している」といった企業様はお気軽にお問合せください。

詳しい製品情報や資料請求はこちらからご覧いただけます。
https://www.tranzas.co.jp/lineup/alrux8/

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