中国の勢いを味方に・・

 4月から5月にかけて、3日おきに国を移動する日が暫く続きました。移動の中心は日本含め東南アジアです。ここ3年程だと思います、中国に訪れる度に、その変化が過去より一層目立って感じられるようになりました。例えば、上海にある世界最大のスターバックスコーヒー。IoT無人ホテル。無人ロボットレストラン。タクシー配車。AI信号制御。QR電子決済。ファッションセンス。例を挙げればまだまだ続きます。

 それらを目にする度に、私が北京大学のMBAコースに通っていた時の授業を思い出します。その頃、中国のGDPが初めて日本のGDPを超えた頃で、授業中に教授が感極まって泣き出す場面にも出くわしました。クラス唯一の日本人であった私は、どう振る舞って良いものか大変困惑したものです。今となっては、大変貴重な経験でした。 その頃も既に中国の発展速度は凄まじい勢いではあったものの、目につく変化は今ほどでは無かった気が致します。企業から一般消費者に恩恵の裾野が拡大した事が顕在化の理由であろうとは思いますが、私はこの変化の顕在化に、中国のプライドと世界に対する実力の誇示を強く感じています。

 先日、台湾より古くからの友人で、監視カメラを作っているメーカーのC.E.Oとシンガポールで食事を致しました。彼らの機器は、台湾政府、警察等に幅広く採用される、品質重視の一流のメーカーです。しかし、その友人は私に「藤吉、うちの会社はAIの会社になった」と言い放ち、カメラで勝負するのはもう辞めだと言います。理由は、価格、性能面で、製品だけを比較すると中国メーカーにもう太刀打ちできないとの事でした。

 トランザスも、昨年より台湾のR&Dセンターを中心に中国の深圳工場とのパイプを強化しております。トランザスの開発能力と中国の製造能力を如何に高精度で融合するか、が世界に勝負できる製品創りの一つのキーワードになるのかもしれません。更にその製品上で展開されるサービスそのものをトランザスグループでPlanningしPlatformに落とし込む事こそ、中国の発展速度を味方につけた我々の選択肢である気が致します。

 中国・台湾・シンガポールとトランザス、この4ヵ国での技術と知恵の融合を、我々は一日も早く実現していきたいと思います。