いちよし証券様VIPクラブに参加させて頂きました

 先日、いちよしVIPクラブという、いちよし証券様を主幹事証券とする上場会社の代表者だけが御招待頂ける食事会に、参加して参りました。私の参加は2回目となります。タイトルだけを聞くと、堅苦しいパーティーを想像しがちですが、当会はいちよし証券様を中心とした仲間の集いのような不思議な雰囲気を感じる会です。これは、武樋会長のお人柄含め、いちよし証券様の社風そのままで、既に今年で16回目となるいちよし家族会のようなものだと私は感じています。機関投資家の方から「何故いちよし証券で?」と、過去幾度と無く聞かれる事も御座いましたが、今は「当社の家族ですから」と、私は言い返す事だろうと思います。

 当会では毎年、集まった皆様より3分間のスピーチがあります。皆様10分程話されますので、司会者は大変ですが、話の内容はかなり興味深いものばかりです。そのスピーチで、とある大手企業の会長より「当社は創業から今年で25年を迎えるが、後から創業した幾つかの会社に、時価総額1兆円で先を越された!悔しい」という話が御座いました。その時、私は「えっ!?」と思いもしなかった感情に囚われました。当社もその大手企業様と社歴の長さはあまり違いがありません、先月で満24周年になりました。悔しいというより、不思議と恥ずかしさが込み上げて参りました。過去より、何度も先を越された悔しさは味わって来たものの、なぜ当会にて改めて恥ずかしさが込み上げたのかは私にもわかりません。家族会のような雰囲気が、私にそう感じさせたのかもしれません。

 会が終わり、タクシーでの帰り道、私は過去からの経営の軌跡をいろいろと考えさせられました。
静岡大学の不良学生だった私が、インターネットの無い時代に、なにも知らず起業したのが始まりです。最初は第二電電㈱(現KDDI㈱)の代理店でした。学生アルバイトを使った超低コスト営業戦略で、大成功致しました。第二電電㈱の流れでPHSショップも2店舗開店しました。こちらも単月ベースでは静岡でトップを取る事もあり、ある一定以上の成功は収めたかと思います。次に日通工㈱(現NECプラットフォームズ㈱)の販売・工事店、NTTのISDNの販売、ケーブルTVのインターネットサポートセンター(コールセンター)、インターネットマンションISP事業。これらの6業種は、1995年の開業から2000年までの5年間に展開した事業で、全ての事業について、満足行く結果を残せたと自負しています。しかし、1998年の通信業界の大変革にて、事業転換を余儀なくされ、倒産の危機を迎えながら、急拡大させた当時の事業の殆どを終了させました。
そして、2000年頃にはインターネットのサポートセンター事業を併せ持つ、ISP事業が当社の商売の柱になっておりました。その後、ISP事業に利用する為の機器を台湾から調達しようと試み、挙句自分たちで機器を作り始めたのが、現在のIoT機器メーカーとしての第一歩です。

 私は確かに、上場諸先輩方より遥かに遠回りし、上場という一つのラインに辿り着きました。しかし、あれこれ考えている最中に、私は自分の考えが間違っているという方向に徐々に考えが変化していき、最後はその会長の話を聞いて自らを恥じた自分が、逆に情けなく思えてまいりました。
 日々の業務の連続は、過去からの連続の次の一歩なのか、何かのスタートなのか、を分かりにくくします。過去からの連続と考えた場合、過去からのペースに沿って今後も変化していくと考えがちです。しかし、過去から蓄積した準備を経て、今から何かをスタートすると考えた場合、これは過去からの連続とは少しニュアンスが異なります。準備期間を経た新たなるスタートです。
 私は、未だ40代半ば。新しい時代を切り開く為の株式公開を一昨年経たばかり。過去からの連続の中で、次の一歩を日々繰り返し、その到達位置が皆様方に対して遥かに遅れていると、当社代表である私自身が恥じていたのでは、その差を埋めるのは容易ではないように思えます。「過去からの蓄積を使って、新しい価値を生むスタートをした!」これが当社の日々の活動の姿であり、正しき表現である!私がタクシーを下りるときに得た結論でありました。

 過去からの蓄積を使って、今スタートする!そうなった場合、当社は負けるだろうか?気合は十分、闘志がみなぎって来るのを感じます。